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カット革と半裁革どちらを選ぶべき?結論:最初はカット革がコスパ良し

こんにちは、ててです。

「革を買うなら半裁で買った方が割安」

「カット革は割高」

結局、どういう革の買い方が正解なの!?

というお悩みを解決します。

本記事の信頼性について

このブログを書いている私はレザークラフト歴5年です。

初心者の頃に半裁を買って失敗した経験あり。

 

結論:初心者のうちはカット革がおすすめ

結論から言いますと、初心者のうちは半裁買わない方が良いです。

理由は以下の通り

  • 価格が高い
  • 保管が面倒
  • 作りたい物に向かなかった時のリスク
  • 厚み指定の問題
  • 飽きがきた時の問題

以下で一つずつ解説していきます。

値段が高い

文字通り半裁はその大きさゆえに高額となります。例えば私がよく使うアラスカという革がありますが、半裁で買うと2万円を超えます。また、送料も高くつくので、いくら単価が安くなるとはいえ入り口の金額としてはなかなか高額になります。小遣い制のサラリーマンや学生にはかなりシビアな価格です。

保管が面倒

半裁は広げると畳一枚以上の大きさになる物もあります。個人保管の場合はおそらく芯材に巻き付けるなどして保管することになりますが、それでも長く重いので場所をとる上に出し入れが非常に大変です。また、管理が適当だと経年変化(エイジング)が進んでしまったり、湿気でカビが生えてしまったりします。

作りたい物に向かなかった時のリスク

革は種類や部位、加工法によって硬さが違います。カッチリしたカバンを作りたいのに柔らかい革を選んでしまったり、柔らかい雰囲気のバッグを作りたいのにバキバキに硬い革を買ってしまった時の絶望は計り知れません。革の種類や加工方法についての知識がないうちは半裁の購入はおすすめできません。

厚み指定の問題

例えば、財布を作ろうとなった場合、財布の外装と内装で厚みが違います。

この場合、最低2種類の厚みの違う革が必要になります。

またこれらの革は「財布を作るための革」に厚みが調整されているので用途が限られてきます。

極端な話、ベルトを作るように極厚の革を半裁で買ったらその革はベルト専用の革になってしまうということです。

飽きが来た時の問題

同じ色の革で作っていると飽きがきます。

「他の色の革も使ってみたかったな…」「でも今あるのにどうしよ…」ってなります。

というか私はなりました笑

そもそもカット革って割高なの?

そもそもカット革って割高なんでしょうか?

私の結論は「カット革は価格相応」です。

ここで例を出します。

  • A4サイズ(6DS)1枚2200円(DS単価366円)
  • 半裁100DS1枚22000円(DS単価220円)

同じ革のカット革と半裁があります。

現段階で価格の上では半裁の方が割安に見えますね。

ここで注意してほしい点は、半裁にはロス(使えない部分)があるということです。

主に革の端の部分や繊維の詰まり具合が緩いところ、大きな傷が入っているところなどがロスに当たります。

革にもよるのですが、半裁の20〜30%は制作に向かないと考えた方がいいです。

さて、ここで上記の100DSの半裁の30%がロスだった場合、DS単価はどうなるでしょうか?

  • A4サイズ(6DS)1枚2200円(DS単価366円)
  • 半裁70DS(ロス差引分)1枚22000円(DS単価314円)

だいぶカット革に価格が近づいてきましたね。さあここでさらに部位を絞りましょうか。

例えば丈夫な鞄を作る場合、ベリー部分(腹のあたりの革)は繊維の詰まりが緩く、伸びてしまう可能性があるので使えません。この場合、バット・べンズの部位が適当かなと思います。仮に残りの70DSのうち、50DSが製作に使える部分だとすると…

  • A4サイズ(6DS)1枚2200円(DS単価366円)
  • 半裁50DS(ロス差引+部位選定分)1枚22000円(DS単価440円)

価格が逆転しましたね!

半裁を買う方は単価が安いからというより、半裁でないとパーツ取りができないから買うのです。

小物などを1つ2つ作るだけなのであればカット革で十分です。

単純なDS単価では割高に見えますが、漉いてもらう手間や裁断の手間を考えると価格相応だということがわかります。

目先のDS単価に惑わされて買ってしまうと保管の手間や製作物の向き不向きの問題が出た途端に不良在庫となります。気をつけましょう。

私の失敗談

ここで私がしてしまった失敗談をひとつ。

私もレザークラフトを始めたての頃に勢いで半裁を買ったことがあります。

買ったのは某オークションで、その当時は鞣しや加工の種類もわからないまま、直感で購入してしまいました。結果届いたのは牛革スムースの半裁と山羊の丸革。

カッチリしたパスケースを作りたかったのに牛革はめちゃくちゃ柔らかい革で縫いにくく、また革自体の質も悪く使い物になりませんでした。

山羊革は硬さはちょうど良いものの、厚さが薄過ぎてこれも私の作りたい物のイメージからは離れているものでした。

結局、山羊革についてはなんとか使えたものの、牛革については使い所が見つからず、革の一部にカビが生えてしまったため泣く泣く処分しました…。

パスケース一つ作るために半裁一枚無駄にする痛い結果となりました。

この出来事以降、革を購入するときはカット革をメインにしています。

半裁を購入するタイミングっていつ?

「じゃあ半裁っていつ買うの?」って方向けに、私なりの購入に踏み切るポイントをまとめました。

  • 量産する機会がある場合
  • 半裁でしかパーツが取れないものを作る場合
  • 半裁でしか購入できない革がある場合

量産する機会がある場合

小物を大量に作る場合には、部位の影響をそこまで気にする必要がないのでカット革より効率よくパーツを切り出すことができます。

また、カット革には一部傷が入っていたり、表情が自分のイメージと違っていたりするものもありますが、半裁で切り出す場合には自分で良さそうな場所を選んで切り出すことができるので便利です。

半裁でしかパーツが取れないものを作る場合

例えばトートバッグやカバンなど大きめの作品を作る際にはカット革ではパーツが切り出せない場合があります。加えて強度面から部位を選定してパーツを切り出す必要があるので半裁がおすすめです。

半裁でしか購入できない革がある場合

ショップやタンナーによってはカット革を販売していない場合があります。その場合には半裁で購入するしかありません。どうしても欲しいけど高い!という場合にはレザークラフト仲間で割り勘してみては?

まとめ

  • 小物(財布やカードケースなど)しか作らないならカット革の方が結果的にお得!
  • 量産しないならカット革の方が保管の手間を省けて楽!
  • 半裁はひと通りの革の種類、部位の知識をつけてからでも遅くない!

今回は以上です。

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